大内裕和・武蔵大教授の研究不正調査が終了  「7月14日までに結果公表」

 大内裕和・武蔵大教授の「盗用」に関する本調査を行っていた同大学研究不正行為調査委員会(委員長・大野早苗副学長。高井麻季子事務局長、吉澤裕弁護士、袖山裕行公認会計士――各委員)は、6月30日で調査を終了した。同大学生支援課がきょう(7月3日)、被害者であり告発人の筆者の問い合わせに対して明らかにした。

 同課によれば、学内規程に基づき、調査終了から原則7日以内に総括責任者である高橋徳行学長に報告され、総括責任者は報告を受けてから原則7日以内に、告発人と被告発人、文部科学省などの関係機関に報告することが義務付けられている。遅くとも7月14日までに調査結果が判明する見通しである。

 

■武蔵大学における研究活動上の不正行為防止等に関する規程

 大内教授による「盗用」は、発覚しているだけで15件を数える。

1 『奨学金が日本を滅ぼす』(朝日新書、出庫停止中)A関係

(以下B関係)

2★『日本の奨学金はこれでいいのか』第1章(大内氏執筆部分)
3★『Journalism』

4★『現代思想』
5★『ヒューマンライツ』

6★『人間と教育』
7★『貧困研究』
8『ブラック企業と奨学金問題』(単行本)
9反貧困世直し大集会講演
10大阪弁護士会講演

11『ジェイピー総研リサーチ』
12『生活協同組合研究』
13公益財団法人コープさっぽろ社会福祉基金主催の講演会 2017年12月11日
14東大講演「日本学生支援機構の奨学金の真実 ~教育格差はなくせるか~」(2014年4月)
15『現代の理論』

※(★は科研費助成研究として報告されている)

盗用元の記事・著書
A『日本の奨学金はこれでいいのか』第2章(三宅)
B『選択』2012年4月号記事(三宅)

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