神奈川県知事部局の「天下りリスト」一部黒塗りは不適当 審査会が答申

 神奈川県職員の再就職先が記載された求人票(天下りリスト)を知事部局に対して情報公開請求したところ、県内の市町から提出された求人票であるにもかかわらず、給与額など多数の情報が黒塗りにされた。――こういう問題に筆者がいきあたったのはいまから2年前のことであった。

 

 地方公共団体が求人をするその内容が黒塗りというのは意味不明というほかない。筆者はさっそく黒塗りの取り消しを求めて審査請求を行った。審査請求は神奈川県情報公開審査会に諮られ、その結論が4月22日、答申という形で出された。黒塗りのうち、担当者や一部のメールアドレス以外は「これを公開すべきである」という内容である。

 当然すぎる結論である。神奈川県の知事部局というところは、筆者からの指摘をうけてからじつに2年もの間、明々白々な黒塗り処分の誤りを自らの力で是正できなかったことを意味する。これも社会の劣化を示す一現象なのか。

●答申

 

 

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