鹿児島県庁「キシャクラブ訴訟」近くはじまる
 25日10時20分、東京地裁526号法廷

 去る2020年7月27日、 鹿児島県庁舎内で塩田康一・新知事の就任記者会見が開かれた際、「青潮会」を自称する地元新聞・テレビ・通信社でつくる任意団体(いわゆるキシャクラブ)の構成員が会場出入口前に立ちはだかり、筆者らフリー記者の入室を妨害した事件(青潮会取材妨害事件)をめぐる損害賠償訴訟の第1回口頭弁論が、25日午前10時20分から東京地裁526号法廷で開かれる。

(民事42部=大須賀寛之裁判長。原美湖、東郷将也・各陪席裁判官。令和5年ワ19066号)。 

 第1回口頭弁論を前にして、被告3名(事件当時の青潮会幹事社=共同通信および社員2名)は請求棄却を求める答弁書を提出、全面的に争う姿勢を明らかにした。答弁書によれば、「入口にバリケードを作るようにして立ち並」んだ事実はないとしながら、筆者とジャーナリストの寺澤有氏(原告)が記者会見会場の「大会議室に入るのを阻止したことは認める」と述べ、主要な事実は認めている。そして、「フリージャーナリストであっても青潮会の定めた規約に従う者については、参加を認める意図であった」として、違法性はないと主張している。

 原告の主張は、県知事の就任記者会見は県が主体となって行っている事業であって、原告らと同じ取材者という立場にあるキシャクラブが、参加する記者を選んだりルールを課したりすること自体に問題があるというもので、この点について激しいやりとりが予想される。

 青潮会取材妨害事件の様子はこちらからごらんください(2時間35分あたりから)

https://www.youtube.com/watch?v=LmQWlgv3NYI

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