武蔵大国際教養学部教授の研究不正疑惑/倫理手続きにも不正か

 武蔵大学国際教養学部に所属する小林ハッサル柔子教授が2024年に発表した論文に、共同研究を単独研究と偽るなどの不正が疑われている問題で、研究倫理手続きをめぐる不正の可能性も浮上した。

 問題の論文は米国に本部を置く「wiley」誌電子版に、2023年3月1日付で投稿、24年1月11日付で掲載された

「The significance of local government in disaster management for international migrants:
the case of Minoh City, Osaka Prefecture」DOI: 10.1111/disa.12636

(災害時における海外移民の処遇に関する地方自治体の意義―大阪府箕面市の事例:抄訳)

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/pdf/10.1111/disa.12636

 という英文の論文で、小林教授(投稿時は立命大学准教授)の単著として発表されている。しかし、この論文には、2017年に共著として発表した別の論文「Involvement of immigrants in community for disaster resilience : a prospect and paradigm」(地域の災害復興における移民の関与―想定と事例:抄訳)(Urban Perspective Quality and Desgin Institute Bulletin Vol.2 2017)と論旨が共通する部分がみられる。

 さらに、小林教授の単著である2024年論文にはキャンベラ大学(オーストラリア)の研究倫理手続きをとった旨の記載がある。

 小林教授は同大には在籍していないことから本人の申請ではないことは明らかである。なんらかの不正がなされた可能性がある。

 なお、筆者(三宅)は2月25日付で小林教授あてに以下の質問をおこなった。

1 24年論文は単独研究の成果ですか、それとも共同研究の成果ですか。
2 共同研究の場合、共同研究者の了解を得ていますか。また、共同研究者の氏名を記載しなかったのはなぜですか。
3 研究費申請、または研究倫理申請の手続きに関して、別の研究者や所属機関の協力を得た事実はありますか。
4 研究倫理違反で大学等から調査を受けた事実はありますか。ある場合は結果を教えてください。
5 その他、ご見解があればお聞かせください。

 本稿執筆現在(3月17日)返事はない。
 

 

 

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