中京大・武蔵大の「研究不正調査の不正」を問う訴訟が大詰め

 大内裕和武蔵大教授(前中京大教授)の研究不正疑惑に対する調査がずさんになされたとして大学を相手に損害賠償を求めた裁判の第6回口頭弁論が、12月23日、東京地裁であった。武蔵大の調査委員会が、被調査者である大内氏がじっさいには発言していないことを事実として認定し、不正ではないとの結論を強引に導いた疑いがあると私は考え、調査記録の開示を再三にわたって求めてきた。裁判官も開示するよう促したが現在にいたるまで出ていない。

 この日の弁論で、私はあらためてこの問題について発言し、大内氏に対する聞き取りの議事録があるはずだから開示するよう求めた。被告武蔵学園の代理人弁護士は「だせると思います」と答え、川崎直也裁判官は「すみやかに提出してください」と指示した。いったいそこに何が書いてあるのか、見るのが楽しみである。

 次回第7回口頭弁論は来年2月17日午前11時、東京地裁614号法廷で開かれる。

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