海保機に装着されていなかった位置発信装置「ADS-B」

 羽田空港で起きた日本航空の大型旅客機(エアバス350−900、全長約67メートル)と海上保安庁の小型機(ボンバルディアダッシュ8、全長約26メートル)が衝突した事故で、外国メディアや航空機に詳しい人の投稿から、気になる情報があったのでお知らせしたい。

 ADS-B(放送型自動従属監視Automatic Dependent Surveillance-Broadcast)と呼ばれる衛星をつかった位置表示装置がある。通常の旅客機にはすべて装着されているこの「最新装置」が、海保機にはなかった。仮についていれば、滑走路誤進入(現段階までに公表された情報に基づき、その可能性が高いと筆者は考えている)に管制官が気づき、未然に防げた可能性があるというものだ。

 日本の報道ではあまりみない情報である。なぜ装置はついていなかったのか。引き続き注視していきたい。

 https://www.usatoday.com/story/graphics/2024/01/02/japan-coast-guard-plane-crash-graphics/72083108007/

1件のコメント

  1. JA722AにはADS-Bが取り付けられていたがLimiting Aircraft Data Displayed (LADD)により非表示に設定されていたとの情報もあります。
    https://note.com/vitya/n/n2712a5f9b0dc
    正確な情報は「運輸安全委員会」の発表を待たねばならないが、政府機や多くの特別任務の航空機の動向はLADDにより非表示されていると思います(でないと敵国?に動向が察知されてしまう)。潜水艦もしかりと思っています。

    また、各報道機関で開示されている「Flightradar24」は飛行機愛好家のボランティアで運営されているデーターで、今回のような航空機事故でデーターの信頼性について論じるべきでないと考えます。

    それより、今回の事故の調査に警視庁が参加していることが問題と考えます。国際的に、「航空機事故の原因究明においては過失責任を問わない」という事を前提に各関係者の事実を聞き出し、「今後同様な事故を防ぐためにはどのようにして過失連鎖を防ぐか。」を講ずる手段が取られている。むしろ航空機や船舶あるいは自動車事故等の法律(過失責任を問う)の改正を論議して欲しい

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