タブーのない真のジャーナリズムを追及することを掲げた『週刊金曜日』という週刊誌がある。この雑誌に筆者は現在、「日の丸闇金”奨学金”」というルポを月1回のペースで連載している。次回は8月6日号の予定だった。
先日、それにあわせて原稿を編集部に送ったところ思わぬ反応が返ってきた。掲載できないというのだ。担当編集者は電話で事情を説明したが、なぜ載せられないのかよく理解できない。テーマそのものに問題があるという印象であった。
連載第5回のテーマとは、「一括請求と学者の堕落」――つまり、奨学金問題対策全国会議の共同代表をしている大内裕和中京大学教授の奨学金ローン問題をめぐる言動を批判した内容であった。これが編集部の好みに合わないのだろう。
しかし、いかに好みに合わないとしても、筆者の責任における連載である以上、好き嫌いで掲載の可否を決めるというのはやりすぎではないだろうか。筆者とすれば、問題の原稿を掲載するよう引き続き求めていくしかない。
その結果、どうしても載せないというのであれば、なぜ掲載しなかったのか、編集部の責任において理由と事情を読者に説明をしてもらうしかない。
動きがありしだいご報告したい。