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空気感染

「コロナウイルスの主な感染経路は空気感染」
の世界常識から目をそむける日本社会


 コロナウイルスの主たる感染経路は空中に浮遊するウイルスを吸い込むことによる空気感染である。手指からの感染はきわめてまれであり、限られた資源は空気感染防止につかうべきである――という内容の研究論文「SARSーCOVID2が空気感染であることを裏付ける10の科学的根拠」(筆頭著者・ホセ=ルイス=ヒメネス)が国際的に信用度の高い医学論文誌「ランセット」に掲載され、大きな反響を呼んだのは今年4月15日のことでした。
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(21)00869-2/fulltext
 空気中にただようエアロゾル(ウイルスを含む粒子)は、従来考えられていたよりも大きなものが含まれることを実証し、特に不特定多数が滞在する室内での感染リスクが高いと警鐘を鳴らしています。室内の感染リスクは屋外の20倍も高いとのことです。

 この論文発表に続いて、世界保健機構(WHO)も空気感染対策の重要性について言及するようになりました。
https://www.who.int/news-room/q-a-detail/coronavirus-

 〈換気の悪い室内または混雑した室内に長時間滞在することによっても感染します。〉
 The virus can also spread in poorly ventilated and/or crowded indoor settings, where people tend to spend longer periods of time.

 コールセンターでの集団感染がたびたび報じられますが、部屋の中に多人数が長時間滞在して、かつ常にしゃべる、おそらく換気状態も悪いという、まさにWHOが警告する感染リスクの高い状況で起きたと言えるのではないでしょうか。残念ながら、ニュースをみる限り「マスク」「濃厚接触」「衝立」「手指消毒」以外の対策はされていない模様です。

 換気状態を計測する手軽な方法にCO2濃度計があります。外気で400PPM。室内の濃度が常に700PPM以下になる換気状態が好ましいとされています。不特定多数のいる部屋の場合です。筆者もさっそく購入しました。https://www.amazon.co.jp/CO2%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E6%90%AD%E8%BC%89%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3-EPEA-CO2-NDIR-04%E7%B5%84%E3%81%BF%E7%AB%8B%E3%81%A6%E6%B8%88%E3%81%BF-NDIR%E6%96%B9%E5%BC%8F-CO2%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%BC-%E4%BA%8C%E9%85%B8%E5%8C%96%E7%82%AD%E7%B4%A0%E6%BF%83%E5%BA%A6%E8%A8%88/dp/B08RRXMP2P/ref=sr_1_1?dchild=1&keywords=Epea&qid=1623024038&sr=8-1
  

 外出時に計測して気づいたのは、地下鉄車内の換気状態がかなり悪いという事実です。丸の内線の中野坂上から霞が関の区間は、相当空いている状態であるにもかかわらず800PPM〜1000PPMもありました。窓は開いた状態です。空調設備、その運用状態に原因があると思われます。窓を開けたくらいでは換気状態は簡単に変わらないこともわかりました。窓の開いている場所や風の流れが重要なのかもしれません。

 PCR検査でも日本はもたつきましたが、空気感染対策やCO2測定器の分野でも世界の流れに遅れをとっているようにみえます。

  

作成者: MIYAKE.K

みやけかつひさ ジャーナリスト・スギナミジャーナル主宰者

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