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加計学園スキャンダル隠蔽工作の功労か/「越宗孝昌山陽新聞相談役(前社長)に勲章」を考える


 2018年6月18日午前8時ごろ、大阪府北部を震源とする最大震度5強の地震が起きた。小学校のブロック塀が倒壊して、登校中の小学生と高齢者が下敷きになって亡くなるなど6人の死者をだし、火災も複数発生するという大きな被害を出した。

(防災白書参照)

 この地震のことを思い出したのは、先日次のニュースを見つけたからだ。

〈【春の叙勲 山陽新聞社・越宗相談役ら岡山で69人香川で70人が受章【岡山・香川】〉

 越宗孝昌・現山陽新聞相談役(前会長・前社長)が旭日重光章を受けたと岡山放送(OHK)が伝えている。

 地震が起きた当時、越宗氏は山陽新聞会長だった。そして、同時に加計学園理事でもあった。折しも、加計学園獣医学部問題が安倍晋三首相(当時)の重大なスキャンダルとして世を騒然とさせていた。安倍氏と加計孝(晃)太郎理事長の間で獣医学部認可を特例として行うよう密約がなされていた疑いが愛媛県の記録で濃厚となり、安倍氏は自民党総裁選三選を直前に控えて、絶体絶命の危機に陥った。

 愛媛県の文書には、加計学園からの報告事項として次の記載がある。

 ――(獣医学部の認可が出る以前の)2015年2月25日に安倍首相と加計孝太郎理事長が「15分程度面談」、理事長から今治市に獣医学部を作りたい考えが示されたのに対して、安倍首相が「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」とコメントした。ーー
 
 それまで安倍氏は、加計学園の獣医学部新設計画を知ったのは同学園が国家戦略特区の事業者に選定された2017年1月20日であり、それ以前は知らなかったと説明してきた。ところが、愛媛県文書によりこれが虚偽である疑いが濃厚となった。

 窮地に陥った安倍氏に救いの手を差し伸べたのが山陽新聞であった。大阪北部地震の翌日にあたる2018年6月19日、加計学園は、急遽、「2時間後」に理事長記者会見を開くことを地元記者クラブを通じて告知する。しかも参加可能な記者は、地元記者クラブ限定。会見を仕切ったのが「幹事社」山陽新聞だ。

 地震のどさくさにまぎれて開かれた会見で加計孝太郎理事長が語った釈明とは、にわかに信じがたいものだった。愛媛県文書に記載された「2015年2月25日」の安倍ー孝太郎面談というのが、じつは存在しなかった、加計学園の職員が虚偽を言ったのだという。

 見え透いた下手な芝居ではあったが、目的は達成した。結局、安倍氏はこれを転機に支持率を回復し、総裁選三選を果たす。最大の功労者は、疑惑の「記者会見」をとり仕切った山陽新聞だろう。この会社の会長の越宗孝昌氏は加計学園の理事なのだから、なんのことはない、加計の自作自演というべきシロモノだったのだ。

 たちが悪いのは、山陽新聞はこの「越宗会長は加計理事である」という重要な事実を読者にいっさい知らせていない点だ。山陽新聞だけではない。山陽新聞が加盟する共同通信や加計学園の追及に熱心だった朝日新聞を含め、いわゆる記者クラブメディアはどこもいっさいこの「越宗理事」問題を読者に知らせていない。 

 総理大臣の関与するスキャンダルの隠蔽工作に新聞が加担した。そこの大幹部が勲章を受け取っている。これに異を唱える人がほとんどいないのは、すでに事件が風化している証拠だろうが、そうした世相も含めて、いろんな意味で、日本のジャーナリズム史上に刻むべき事件であることはまちがいない。



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作成者: MIYAKE.K

みやけかつひさ ジャーナリスト・スギナミジャーナル主宰者

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