日本社会は、過ちに向き合い、それを修正することを苦手とする特徴があると感じるこのごろですが、大内裕和武蔵大教授のツイッターの投稿を見てあらためてその思いを強くしました。
大内氏の著作盗用をめぐっては、現在武蔵大の不正調査が行われています。学内規程で5月上旬が報告期限になっており、調査が最終段階にあると思われます。
そうした時期に学長が大内氏を表彰したというのです。大学は表彰より先にやるべきことがあるのではないでしょうか。はたして公正な調査が期待できるのか、不安を抱かざるを得ません。
はっきりしているのは、ことの大小を問わず、過ちに蓋をし、糊塗する学者や研究機関の行いは、学問の水準と信用を自ら損なう自壊の作業に他ならないということです。
