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大内裕和武蔵大教授の悪質連続盗用事件の追及続く
著作権侵害訴訟で上告・上告受理申立

 大内裕和武蔵大学教授(前中京大教授)が、本ブログ筆者(三宅)の著述の少なくとも2ヶ所(著書および雑誌記事)と酷似した文章を、自己の著書雑誌10数件(うち6件は科研費助成研究)のなかで自身の文章のように記述するという悪質きわまりない連続盗用事件で、筆者はきょう、「パクリ元の記述は著作権法上の著作物ではない」(趣旨)として著作権侵害を認めなかった知財高裁判決を不服として最高裁に上告・上告受理申立を行った。

 一方、大内氏が代表をする市民団体「奨学金問題対策全国会議」と大内氏に対して、日本学生支援機構の違法な貸し剥がしに批判的な意見を持っていることを理由に筆者の入会(正確には再入会)を拒否したのは規約違反であり思想差別にあたるとして、損害賠償を求める訴訟を7月末に起こしている。なお、裁判官と書記官のコロナ感染により手続きが遅れている。弁論期日等が分かり次第お知らせしたい。

 大内教授は、2020年夏に盗用が発覚(筆者が発見)して以来、現在のところいっさいの謝罪を行っていない。発覚直後は出版社社長を通じて「申し訳ないことをしたと言っている」とのメッセージが届いた。また、著作権侵害訴訟提起前の示談交渉では、50万円を支払った上で従来の記述をあらためる、その代わり筆者(三宅)は過去のブログ記事で「盗用剽窃」と大内氏を批判した記述を取り消す、という一定程度非を認める和解案を提示していた。

 ところが、示談が決裂して訴訟になったとたん、一転してこれらの言い分を撤回して、全部自分が独自に書いた記事だという信じがたい主張を展開した。訴訟テクニックなのだろうが、仮にそれによって訴訟に勝ったとしても、大内氏は研究者としてもっとも重要なものを捨て去った。研究者の良心である。

 筆者としては、力の続く限り責任追及をするつもりだ。それほど重大な問題だと思う。

 それにしても他人の業績と自分の業績、他人の文章と自分の文章の区別がつかない人物が研究者を名乗っていられる日本の学術界の現状には驚嘆せざるを得ない。それを許しているのは誰なのか。

作成者: MIYAKE.K

みやけかつひさ ジャーナリスト・スギナミジャーナル主宰者

「大内裕和武蔵大教授の悪質連続盗用事件の追及続く
著作権侵害訴訟で上告・上告受理申立」への2件の返信

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