日本学生支援機構の違法回収マニュアルと思しき「法的処理実施計画」という文書の黒塗り取り消しを求めた行政訴訟が26日、東京地裁(市原義孝裁判長)ではじまった。第1回口頭弁論のこの日は、被告側(筆頭代理人は元武富士代理人として著名な熊谷信太郎弁護士)は誰も出頭せず、全面的に争う旨の答弁書を当事者不在のまま陳述する手続きを行った(法的には初回は出頭義務なし)。
黒塗りの理由について被告支援機構は、開示すると財産や所在を隠す者が出てきて回収が困難になるおそれがある(趣旨)ーーなどと説明している。そこで原告としては、じっさいにそういった実例はあるのか明らかにするよう釈明を求めた。また、繰り上げ一括請求(違法性が濃厚な回収方法)に関する記載がこの文書のなかにあるのかどうか、という点についても釈明を求めた。
被告の釈明を待って原告は答弁書に対する反論を行う予定だ。次回口頭弁論は10月28日10時50分、東京地裁703号法定で開かれる。
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