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「不透明感、隠し事のない区政めざす」
杉並区・岸本新区長が方針表明

 前回に続き、岸本聡子杉並区新区長の就任記者会見の内容を報告する。腐敗防止について筆者は尋ねた。それに対する答えは次のとおり。

(腐敗防止について)
――前区長の時代に「腐敗」といわれるような出来事が議会などで指摘された。阿佐谷区民センターの指定管理者選定中に、区長が選定委員の幹部職員らとともに応募業者と泊りがけでゴルフに行く。公用車・公費を使うということがあった。腐敗防止についての考えを聞かせてほしい。

岸本 いままでどのようなことが起きたかということについて、みなさんが知っている、報道の方とか区民の方が知っている以上に知ることができるかは、わからないんですけども、区長が変わったことによって、すくなくとも一番かわらなければいけないのは、先ほどの公開性透明性とも関連しておりますけれども、不透明感のない、隠し事のない区政、というところでは、やはり、区の事業に関して・・・どのような・・・区の事業者の方にがんばっていただくのは当然ですよね、それをきちっと公平公正に、できるだけ多くの事業者の方にやっていただのが杉並区全体の利益になる。これは過去のこととは切り離して、公平公正な事業者選定をやっていく。公契約条例というすばらしい条例が杉並区にはある。公契約条例を活かしながら進めてまいりたい。

 透明性、公平・公正な事業者選定をめざすという考えを岸本区長は明言した。その手腕を見守りたい。

 岸本氏が新区長に就任した7月11日午前、ジャーナリスト仲間と記者会見場に向かっていた筆者は、エレベータの中で徳嵩淳一・区民生活部長と偶然乗り合わせた。阿佐谷区民センター汚職事件の渦中の人物である徳嵩部長は、記者であることを示す名札に目をやりながらこんな冗談を言って場をなごませた。

「記者会見場ですか。6階ですね。あ、5階でした。失礼しました。誤解(ゴカイ)でした、ハハハ」

 20年ほど杉並区を取材してきたなかで職員から庁舎内でこの種の冗談を言われたのは今回が初めてである。徳嵩部長の「サービス精神」がどのような動機から発せられたものか、興味深い。

(22分20秒付近から)

作成者: MIYAKE.K

みやけかつひさ ジャーナリスト・スギナミジャーナル主宰者

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