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政務活動費 杉並区 行政腐敗

ドサクサまぎれに政務活動費を選挙に流用か/浅井くにお杉並区議(自民)の「区政レポート」作成・配布費65万円を問う

 選挙の直前に自身の顔や名前の入った印刷物を政務活動費(杉並区民の税金)をつかって大量に作成・配布し、「政務活動」の名のもと税金で選挙活動をやるという悪習が、近年杉並区議会議員の間ではやっていた。政務活動費は使途が限定された公費であり、選挙や政治活動に使うことは許されない。筆者も共同代表として加わっている市民グループ「すぎなみオンブズ」有志は、こうした実態を憂慮して、過去2度にわたって違法を問う住民訴訟を行い、いずれも勝訴を得た。選挙直前の印刷物作成・配布は、選挙活動としての要素を含んでおり、按分2分の1を超えた支出は違法という判決である。

 この経験を踏まえて、いまでは選挙直前に作成・配布した印刷物の経費を全額政務活動費で支出する議員はほとんどいなくなった。だがなおも問題は残っている。「ほとんど」というのは、残念ながら全員ではないからだ。

 すぎなみオンブズは、現在2019年度の政務活動費の支出について、違法・不当なものがないか調査している。その作業のなかで、浅井くにお議員(自民)が、性懲りもなく「選挙直前に全額政務活動費で大量の印刷物」をやっていることが発覚した。

 2019年4月21日に杉並区議会議員選挙の投開票が行われ、浅井氏は立候補して当選している。この選挙の直前・直後に、浅井議員の政務活動費収支報告書や領収書によれば、以下の支出が確認できる。

・2019年4月7日 郵送代17498円(229通)
・同         郵送代62712円(871通)
・2019年4月23日 554203円(印刷24600通・ポスティング・封入その他)株式会社いちむら
・同          19440円(封筒1000部 郵送用)

           合計653853円

 浅井氏の選挙運動費用収支報告書によれば、浅井氏は2019年2月1日に選挙公報用の写真を撮影、3月28日に、選挙ポスターやはがきの印刷代を「(株)いちむら」に払っている。政務活動費で「区政レポート」24000部を作り、ポスティングや郵送で有権者に配布した4月上旬という時期は、まさに選挙運動(事前活動)のさなかにあたる。   
 
 政務活動費という公費の使い方としてまちがっているだけでなく、選挙の公正さをも損なう行為といえよう。すぎなみオンブズは、看過すべきではない大問題ととらえ、返還(按分2分の1相当額にするか全額にするかは未定)を求める住民監査請求を起こすことを検討している。監査結果次第では住民訴訟を起こすことになる。

 区民を愚弄しているというほかない浅井議員に厳しく反省を迫りたい。進展があれば追って報告する。

作成者: MIYAKE.K

みやけかつひさ ジャーナリスト・スギナミジャーナル主宰者

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