横浜市の情報公開事務が、多数ある区や局から個別に「開示日程の調整」の書簡を続々と送るなど非効率かつ煩雑をきわめている問題で、「無意味で税金のムダなので中止せよ。必要ならメールで連絡せよ」を求めたにもかかわらず、先に送付してきた9通に加えてあらたに14通の書簡が区局から内容証明郵便などで届いた。

一方、肝腎の開示決定通知はごく一部(書簡を送ってきた23の部署のうち一か所=市民情報課)しか届いていない。
また、横浜市は46の区と局があり、最大で46通の書簡を予想していたが、財政局や中区のように同じ区や局から複数の書簡を送った例があった。このまま、配達証明の嵐が続けば、最終的に46通を超す可能性が出てきた。
情報公開事務の総合担当部署である市民情報課が全庁内の文書をとりまとめて通知と日程調整の連絡をすれば、経費も少なくてすみ事務の効率もよいはずだ。それをせずに文書の管理を各部署にまかせたままにしている。
”配達証明の嵐”は文書管理を事実上放棄しているに等しい横浜市の”お寒い”実態を浮き彫りにしている。
日程調整の書簡を送ってきた部署は以下のとおり(5月4日現在)。
・都市整備局総務課
・資源循環局総務課
・財政局財政部財源課
・財政局契約第1課管理係
・財政局公共施設・事業調整課
・医療局総務課
・経済局政策調整部総務課
・港北区総務課
・瀬谷区総務課
・建築局総務部総務課
・戸塚区総務課
・中区総務課
・中区地域振興課
・金沢区総務課
・会計室会計管理課
・保土ヶ谷区総務課
・中区保険年金課
・市民局総務課(開示決定通知書=送付ずみ)
・こども青少年局総務課
・道路局総務課
・財政局管財課
・港湾局総務課
筆者はこれらの部署と市民情報課に対して、次の内容のメールを送った。
実施機関横浜市長さま 1月18日付情報公開請求にかかる開示手続きに関して、多数の区部局から日程調整の書簡が届いていますが、開示決定通知が一部しかとどいておらず、また文書量も不明である現時点では日程の調整は不可能です。 今後さらに同様の書簡を送られる予定がありましたら、税金のムダですのでおやめいただきますようお願いします。 書簡をみると、すでに開示決定がなされているようですので、すみやかに通知書を送っていただきますようお願いします。その際、文書量もあわぜてお知らせください。 郵便料金を節約するために極力まとめて郵送するようにお願いします。 なお、5月12日から28日までは東京を不在にする予定ですので受け取ることができません。11日必着でお願いします。それ以降の到着が見込まれるばあいは投函前にメールにてご連絡ください。 決定の全容と文書量を確認することができた時点で、閲覧の日程を調整したいと思います。 なお、本庁舎にてまとめて作業をしたいと思います。 三宅勝久