幹部職員を引き連れ公用車を使って契約先の会社社長とゴルフに行くなど腐敗の限りをつくしている杉並区の田中良区長だが、条例で保障された市民の重要な権利である情報公開をないがしろにしている実態が15日の区議会本会議で明るみになった。
区民からの情報公開請求を受けた公文書について、本来なら最低でも1年間は保管する義務がある。審査請求(通知から3か月以内に申し立て可)や処分取消訴訟(同6か月)という不服申し立てをされる可能性があるからだ。郵便物の不着や受け取りの遅れなどで通知が遅くなることもあるので、処分から1年は保管しておかねばならない。
ところが、そうした保管を要する文書(区長予定表)を廃棄していたというのだ。
奥山妙子議員に対する手島・情報行革担当部長の答弁。
手島部長 区長予定表はデータとしてシステムに保存した後は不要となることから随時廃棄しておりますが、情報公開請求のあった情報につきましては今月から審査請求期間等を考慮した期間、保存することとしております。
(下記録画参照。6分30秒ごろから)
http://suginami.gijiroku.com/voices/g07_Video_View.asp?SrchID=7492
「今月から」ということは、これまでは廃棄していたことを意味する。区長予定表の「手書きメモ」の入った文書について、区は随時廃棄文書だとして「毎日廃棄」してきた。やむなく区民有志が毎日開示請求をするという取り組みをはじめ、現在も続いている。その目的は文書廃棄を防ぐためだった。ところが、開示請求をしてもなお「廃棄」を続けていたのだ。「毎日開示請求運動」は2年以上続いているから、廃棄された可能性のある文書は500件を超すだろう。
また、杉並区では区長予定表の手書き部分を「情報ではない」などという独自の解釈で「白塗り」する異様な取り扱いがまかりとおっていたが、これも「今月から」取りやめると手島部長は答弁した。
どんでもないデタラメ行政である。