鹿児島県庁のなかの一室を占領的に使っているほか、知事記者会見などの取材を根拠なきまま独占しているだけでなく、知事会見の取材に訪れたフリー記者らを腕力で会場から排除するといった世界的にも珍しい反ジャーナリズム的行動で知られるメディア業界団体「青潮会」をめぐってあたらしい動きがあった。
青潮会に関して鹿児島県が保有している文書は「名簿」のみであることが筆者の県に対する情報公開請求でわかっている。この名簿の記載について、県が記者名の一部を「個人情報」だとして非開示処分にしたため、非開示処分取り消しを求めて審査請求を申し立てていた。
この審査請求受けた諮問機関の答申結果が先日だされた。記者クラブ記者には一定の説明責任があるので記者の氏名はすべて開示すべきだとの結論である。知事記者会見にだれが入れるかどうかを選別する作業にかかわっているという特殊性を考えれば当たり前の結論である。
■記者クラブ名簿一部非開示取り消し請求に関する鹿児島県情報公開審査会答申(PDF、約10Mバイト)